駒津の記録

僕の考えていたことや経験したことを書きます 

小学生

子供の頃の記憶というのは、やはり時間の経過で日々薄れていくものだなと最近感じる

幼馴染みと話すと、僕自身の覚えていない僕のエピソードを教えてくれる

僕がやったことなのだから、教えてくれるというのも変な話だが、君は昔こんな人だったんだよ と話されるとなんだか自分を教わっているような気になる

皆さんはどんな記憶が残ってるのでしょうか

僕が小学生だったころは、楽しいことがたくさんあったはずだ、それでも覚えているのは傷ついたことやショックだった事が多い気がする

友人からの一言や、大事なものを壊してしまったりとか

そんな中でも強く記憶に残っているのは10歳くらいのころのエピソードで、

僕は休み時間に担任の先生に「僕の叔父さんは○○をやっててとてもすごいと思うんだ、おばあちゃんもやってたの、だから僕も将来○○になりたいんだ」なんて自慢半分のそこまで本気じゃない話に、疲れた顔の担任の先生は「■■くんはもっと勉強しないとなれないよ」と一言だけで

なにか僕は気を悪くしたことをいってしまったのだろうか、という戸惑いだったか(いやみなやつめ)ともやもやしたのかは覚えてないが、ただ言われたことだけは覚えている

しかし小学校の先生はとても大変な仕事だ、つかれてついそんなそっけない態度を取るのも今は仕方ないことだとわかっている

それから僕は何回か児童館の先生をやることがあって、よく通っていた児童館で小学校から来た小さな後輩たちと、当時僕のためにつくってもらったゲームなんかで遊んでいた

元気なこどもがたくさんで、同じくらいわがままな子もいて、頻発する喧嘩の仲裁をしたり、髪の毛をひっぱられたり

小学生だからな 僕たちも昔はこうだったもんな そう思っているとなかなか当時を思い出して楽しい仕事だったが、ある日のこと、たまたまストレスが貯まっていて、あまりにわがままな子につい

「は?」 と言ってしまった

それまでワガママをずっと言ってたその子は一瞬びっくりしたようで、そのあとに少し暗い声で「せんせいが、そういう言い方はよくないと思う...」といって他の部屋へ行ってしまった

僕も一人の子供に苦い記憶を植え付けてしまった

もうワンテンポおいてから返事ができてればよかったのに なんて後悔をしても仕方なく 退屈な日にこうしてたまにふと思い出してはため息をついている

もう今はせめてあの子の思い出が楽しいことで満たされ、僕のあの一言をどうか忘れてくれればいいな と願うしかない