朝六時頃 いい加減そろそろ眠ろうかというときに、娘(僕のことをママと呼んでくるため)から着信があった
なんでも僕と娘の共通の友人(以下、彼女と呼ぶ)が大変気を病み、処方薬はあるだけ飲んで、首を吊ろうとしていたらしい
娘は彼氏と旅行中の為、僕が彼女の家に向かうことになった
彼女は数月前はよくうちに来ておりその間にも我が家でも過呼吸が起きたり、リスカしたり、酒癖がわるく僕の胸倉をつかんでくるなどしたが、翌朝には記憶がまるっと抜けている などおいうことが度々あった
解離性人格障害の気があるらしく、病院へ付き添ったりしたこともある
僕に連絡が来てから準備をしたり、電車に乗ったりで一時間後くらいに彼女の家に着いた
娘が電話で彼女に部屋の鍵を開けておいてと言っていたおかげで、家には難なく入ることができた
玄関からはリビングへ繋がる扉があり、その扉の曇りガラスの陰からはうなだれた人影が見えた
ドアノブからコードを垂らすタイプの吊り方で、押戸だったので扉を開くのに若干手間取った
押して開いた隙間から部屋に入り、彼女の首のコードをほどいて、お姫様抱っこで運び、ベッドに寝かせた