ある年クリスマスによみうりランドへ行った、未来日記というアニメの中で主人公とヒロインが一緒に行った遊園地だ。
見事僕はそれの主人公のように、彼女に振り回されていた訳だ。
辺りも暗くなり、そろそろ帰ろうかというとき、イルミネーションが煌く記念撮影スペースがあった。
係に人に写真を撮ってもらいその場で2枚現像してもらい、台紙に貼られ手渡される。すると台紙にはお互いへのメッセージを書くスペースがあった。そこでお互いにメッセージを書こうという話になった。
非常に困ったのを覚えている、なんせこちらにはそういう気はないのだ。
僕なんかお勧めしないですよ、でもこんな僕を気に入ってくれてありがとうございますみたいなことを書いたと思う。向こうからはすきすきだいすきごめんね一緒にいてねというような内容だっただろうか?ともかく僕はそれ以降異性に送る手紙というものがどうも苦手になっていた。
そんな中、先日友人と遊んでいたときに、友人が不意にレターセットを出してきて『今からお互いに手紙を書こう』と提案してきた。
今回もとても困った。何を書けばいいのかわからない
向こうからの行為がないことが分かっている分書きやすかったが、結局『僕なんかと知り合って後悔しなければいいね』みたいな内容だったと思う
びくびくしながら受け取った手紙は『感謝状』と書かれていた。
僕みたいな価値観の人間に会えて良かった
というようなことが書かれていました。この人と長く仲良く居たいなあと思った。
その手紙をくれた人をいつもの喫茶店に連れて行った。
そこでお互いの対人の距離の取り方接し方といろいろな話をした。
普段聞き役に回る僕だがなぜだか自然と自分の意見を発してしまった。話すのが楽しかった。
その会話の中で彼女から、僕の悪い点を見つけたと言われた
『君は人の意見を否定しない。「〇〇でつらいの」と言われれば「そうか、辛いのか」と返す。それは人によっては自分が肯定されると錯覚する。だから君はメンヘラに近づけてはいけない。』と
それを聞いたとき僕は多分その日一番不細工な笑顔になったと思う。そしてその不細工な顔で「ありがとう、絶対直さない」と言った。
今、後日改めて書き換えしてみると自分が気持ち悪いなあと思う。でもこれが僕だし直すつもりなんて無いんですよ。楽しい時間をありがとうございました。