朝、彼女に別れようというラインを送った。
「冗談だよね」「ねぇ電話出て」「話し合おう?」
ごめん と返した気がする そのまま僕はあわや留年しそうな高校に行く準備を始めた。
ただ学校に行く準備じゃない、昨日相談した先生の家にも一瞬間ほどお世話になろうと思っていたので充電器や着替え、身分証など生活に最低限必要なものは用意した
50分ほど後だろうか、僕は学校へ行くには明らかに不自然な量の荷物を持ち、家を出て駐輪場へ向かおうとした、
すると駐輪場へ入る脇道から目が腫れた彼女が出てきた
「○○」と名前を呼ばれて僕はとっさに反対の方向へと走り出した。
「泥棒です!!止めて!!」と後ろから彼女の声が聞こえた、周りの冷たい目。とっさに僕は小声で違うと答えたがどうせ誰にも聞こえなかっただろう、だれも止めに入らなかったのが唯一の救いだったか
数回路地をまがって誰かの家の陰で息を整えた、こんな街中で走ったのは中学生以来だなと思いながら、これからどうしようか考えた 学校へ行く?家に帰る?そんな呑気なことしてる場合じゃないよ馬鹿などと自問自答して、僕は最寄りの交番へ向かった