駒津の記録

僕の考えていたことや経験したことを書きます 

やりばのない

僕は実家暮らしで、3畳くらいの広さのリビングとドアすらないで繋がっているプライバシーのない部屋に5年間住んでいる。夏暑く冬寒い、エアコンはなく床暖房は壊れている、最近足を伸ばしきって眠ることができない、そんな部屋だ

高校2年生から家に帰ることが減り、今もバイトがある日は深夜親が寝たあとに帰る、起きたら準備をしてすぐ学校へ、そこからバイト、深夜に帰りすぐ寝る。

そんな訳で家にいる時間が少ないのと、なにより自分がだらしないので僕の部屋はだいぶ汚い。

あるひ帰ってきたら部屋が綺麗になっていた。母親が掃除していてくれた。

あいにく親に見られてイヤな本などは持っていなかったのでと文字を打った正に今、部屋にゴムが置いてあった気がしてとても不安になった

あいにく!親に見られて!イヤな本などは持っていなかったので!それは安心なのだが、ついで部屋に起きっぱなしにしていたバイト着を洗われていた。そこで悲しいことがあった

前の彼女と別れる数週間前、僕に彼女からプレゼントがあった。僕の名前入りのちょっとイイボールペン。

それをいつもバイト用に使っていたのだが、其を洗われてしまった。

バネは錆び名前は落ちインクも出にくい、使い勝手の悪いボールペンになってしまったのである。

すこし悲しかった、別れたと言えど今も親しい先輩からのプレゼントだし、洗ってしまった親にももちろん悪気はなく、むしろ僕の普段のだらしなさでこうなってしまったと言っても間違いではない。

『わざわざ洗濯してくれてありがとうね、それはとても嬉しいんだけど、一緒に入っていたボールペン、プレゼントされたものなんだけど、使えなくなっちゃったんだ、だから次から…』などと言えるけど言ったところでだし、こうつまり、悲しい。今日も僕はお酒を飲むのであった。